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2011-09-27
9月27日

うつ病の患者さんの数は増加傾向にあると言われ、統計などを見ますと、1990年代の調査では横ばい〜漸増となっていましたが、2000年代になりますと、たとえば3年ごとの区切りで見た時には倍々で増加して来ているという実態があります。

出版物やテレビドラマ、映画などの影響で、「うつ病」が多くの人に身近になって受診者が増えたことや、生活環境などのせいで単純に患者数が増えていることなど、いくつかの要因が絡み合っての現象であろうと思います。

うつ病をはじめとする精神疾患は、他の病気と違って、血液検査や画像などの客観的データによらず、患者との面談や行動観察、心理検査などの結果を統計マニュアル(DSMなど)に照らし合わせて診断されてきました。
こうした中、2009年に先進医療として承認されたうつ病の「光トポグラフィー検査」があります(「鑑別診断補助」の扱い)。
光トポグラフィー検査は、銀行ATMの静脈認証などに使われる近赤外線を使ったものです。この検査では、近赤外線を頭部に照射し、反射して戻ってきた光を検出することでヘモグロビン濃度を割り出し、脳の表面(大脳皮質)の血流の状態を波形として表すという方法を採ります。脳が活動すると、血液の量(血流)が変化して、光トポグラフィー波形が変化しますが、その変化には、うつ病、躁うつ病、統合失調症といった疾患によって、特有のパターンがあることが分かっており、パターンを分析することで診断を行うのがこの検査です。

現在、光トポグラフィー検査を受けられる施設は、国立精神・神経医療研究センター病院、群馬大学医学部附属病院、東京大学医学部附属病院、近畿大学医学部附属病院など、全国に12か所あります。
たとえば国立精神・神経医療研究センター病院の「光トポグラフィー専門外来」ホームページを見ますと、検査の適応、予約の方法、検査費用などが詳しく掲載されています。
現代が高齢化社会であり、かつ高度なストレス社会でもあること、自殺の発生件数がこのところずっと毎年3万人台で推移していることなどから、うつ病への対策は非常に重要になっています。こうした社会的背景から、光トポグラフィー検査の予約はかなり取りづらくなっている実情もあるようです。

 



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