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2011-10-01
10月1日

東日本大震災で壊滅的な被害を受けた宮城県石巻市雄勝地区で、今月の5日に新しい診療所がオープンする、と報道されました。
(東洋経済オンライン「石巻市雄勝地区で診療所開設が実現、災害医療の専門家が常勤医として赴任」 9月30日)

今回新しくオープンするのは「石巻市立雄勝診療所」です。プレハブ建築ながら、常設の診療所が雄勝に開設されることは、地元にとって非常な意味があるようです。
雄勝地区では、病床を持つ唯一の医療機関だった石巻市立雄勝病院(40床)が津波被害で診療機能を喪失してしまいました。地区内にあった医科診療所と歯科診療所も津波で全壊し、一時、無医地区になった経緯がある、と記事は伝えています。
これまで、日本赤十字社による巡回診療や、東京都内の開業医の先生が週2日の診療を行うなどでつないで来て、週5日間、医療機関による診療がおこなわれるのは半年ぶりとなります。
 
記事によりますと、今回赴任された小倉健一郎先生は、国内のみならず、スリランカや中国・四川省などで災害医療支援にあたって来られたキャリアのある、この分野の専門家です。このたびの東日本大震災では、岡山県に本拠を置く特定非営利活動法人アムダ(AMDA)の医療チームの一員として石巻市や南三陸町などで巡回診療にあたられていました。 
その後、非常勤医師として籍を置いている神戸市内の医療機関にいったん帰り、再び被災地に戻って医療活動に従事される意志を宮城県に伝え、それがきっかけとなって雄勝地区への赴任が決まったそうです。

震災当初、石巻市は雄勝地区での診療機能の回復に消極的だったそうですが、地域住民から市長宛てに要望書が提出されたことから、診療所建設の動きが始まりました。
震災の前には、同地区に4,300の人々が生活していましたが、津波で壊滅的な被害を受け、現在は1,000程度まで人口が減少しているとのことです。

記事は、小倉先生による赴任に際しての次のようなコメントを紹介しています。
「職場や学校がなくなってしまったことで、高齢者を支える世代の多くが地域からいなくなった。そのため、独居の高齢者や老老介護世帯が目立つ。若い人たちが戻ってくるためには地域の復興が不可欠だが、その前段階として診療所の役割は大きい」

今回のような大災害の影響は長期に及び、時間の経過とともに問題の質や現れ方が変化して来ます。DDOとして、事業を通して東北の復興にどのように関わって行けるかということを、社内外での会議で話題になることが多くあります。なすべきことを、着実に具現化していくよう、計画的に事業を進めているところです。
 



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